春夏通じ初出場「東京学館新潟」が新潟“3強”の牙城を崩した秘密 旅川佑介監督に聞いた
──スカウトでは中学生球児のどんなところを見ているのですか。
「野球がうまいのも大事ですが、立ち居振る舞いや言動などがキチッとしている子に、どうしても目が留まる。そういう子たちにウチの野球を説明して、一緒にやりませんかと」
──ウチの野球、とは。
「試合はディフェンス中心で派手さはありませんけど、我慢強く戦いながら、なんとか自分たちに流れを持ってきて、しっかりと勝ち切るというイメージです。練習もディフェンスがメイン。状況判断なども含めて細かい指導を繰り返し、繰り返しやっています。練習の量的にはあまり厳しくありませんが、基礎や基本をしっかりやったうえでグラウンドに立つという指導をしていますので、精神的には結構、キツイと思います」
──だからスカウティングの段階から選手の振る舞いを重視すると。
「はい。そういった面は粘り強いディフェンスに生きる部分があります。入学してからも、選手たちには『私生活の過ごし方が野球に出るんだぞ』と厳しく言い聞かせています。(私生活の指導は)当たり前のことしか言っていませんけど、技術面よりもそちらの方が多いかもしれません」