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永田洋光スポーツライター

出版社勤務を経てフリーになり、1988年度からラグビー記事を中心に執筆活動を続けて現在に至る。2007年「勝つことのみが善である 宿澤広朗全戦全勝の哲学」(ぴあ)でミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。近著に近著に「明治大学ラグビー部 勇者の100年」(二見書房)などがある。

プールD2戦目の強豪、世界6位イングランドに異変が! 日本代表に勝機が見えてきた

公開日: 更新日:

 トラブルはこれで終わらなかった。

 19日のアイルランド戦ではナンバー8ビリー・ブニポラが、ファレル同様に危険なタックルでイエローからレッドへとカードが切り替わって退場処分に。イングランドはこの週末にフィジー戦を控えているので、講習を受けて出場停止が2試合となればジャパン戦には出場可能だがアルゼンチン戦には出場できない。

 ナンバー8とキャプテンを欠いてW杯初戦の大一番に臨むことになりかねないのだ。しかも、主力選手の出場が危ぶまれるだけにとどまらず、イングランドのチーム状態があまり良くない。

 10対29と完敗したアイルランド戦は、ブニポラの退場で14人になったことを差し引いても内容が悪かった。アタックを仕掛けてもタックルされた選手へのサポートが遅く、接点でアイルランドに圧力をかけられてボールをうまく動かせないのだ。

 だからテンポが悪く、明らかにゲームにスピード感がない。これでは、スピード感のあるアタックを得意とするアルゼンチンやジャパンに対抗できるのか、首をかしげたくなる。

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