郡司裕也が1試合2発! 日本ハム移籍後の「覚醒」で他球団が密かに狙う古巣中日の“大砲”
ぶっちぎりの最下位に喘ぐ日本ハムの中で日増しに存在感を発揮しているのが、22日の楽天戦で2本塁打を放った郡司裕也(25)だ。
今夏の甲子園で決勝進出を果たした仙台育英(宮城)、慶大を経て、2019年ドラフト4位で捕手として中日に入団。打撃がウリながら、昨季までの3年間は72試合出場で打率.201、0本塁打と伸び悩んでいた。
ところが、6月中旬にトレードで日本ハムに入団するや、7月4日にプロ初本塁打を放てば、ここまで27試合で打率.299、3本塁打と好調をキープ。新庄監督の評価も上々で、このところは未経験ながら二塁にも挑戦し、わずか2カ月で中日時代の3年間の通算24安打を上回る26安打をマークしている。
新天地での躍動に、ある中日OBは「本拠地が変わったことが大きくプラスになっているのではないか」と指摘する。中日の本拠地バンテリンドームは広いうえにフェンスも高く、12球団の本拠球場の中で最も本塁打が出にくく、投手優利の球場として知られる。
「郡司はもともと打撃の素質を高く評価されていました。しかし、バンテリンドームのような広い球場だと、なかなか長打が出ないので、打ちたい気持ちがはやって力んでしまう。その点、日本ハムの新球場エスコンフィールドはバンテリンドームより狭くてフェンスも低く、打者優利です。日本ハムのノビノビと野球ができる環境に加え、本塁打、長打が出やすくなるので心に余裕ができ、肩の力が抜けて、中日時代よりコンパクトにスイングできている。本来の持ち味をより発揮できるようになったのでしょう」(同前)