郡司裕也が1試合2発! 日本ハム移籍後の「覚醒」で他球団が密かに狙う古巣中日の“大砲”
■環境が変わればひと皮剥けるのでは
そんな郡司の活躍もあって、古巣・中日の選手が他球団から注目を集めている。そのひとりが、中京大中京(愛知)、駒大からドラフト2位で入団したプロ2年目でこの日、一軍に再昇格した鵜飼航丞(24)という。
昨季は59試合で打率.206、4本塁打。今季は29試合で同.125、3本塁打とさっぱり振るわない。この日の阪神戦は同点の九回、1死走者無しから代打出場したが、空振り三振に倒れた。それでも、「郡司のように、環境が変わればひと皮剥けるのではないか」と、セ球団関係者が言う。
「鵜飼のパワーとスイングの鋭さは一級品。初球から積極的に失投を逃すまいと振りにいく姿勢もいい。二軍では打率.297、7本塁打とアベレージも残しているのに一軍だとからっきしなのは、力んでボール球であろうと何でもかんでもフルスイングし、空振りが多いからです。これが大成を阻んでいて、非常にもったいない。だから立浪監督の評価もイマイチ。長距離砲として期待され、広いバンテリンドームで本塁打を打つことを求められているから、遠くに飛ばそうと意識しすぎていることが打撃に影響しているのではないか。狭い球場なら鵜飼のパワーがあれば、7割、8割程度の力で振ってもスタンドインできるはずです。このオフ、DeNAやヤクルトなど、狭い球場を本拠地とする球団からトレードの打診が殺到しても不思議ではありません」
気は早いが、来季は別のユニフォームを着てプレーしているかもしれない。