新井広島「リーグ2位死守から下剋上」の皮算用…本拠地でCSなら球団は数億円ガッポリ
残り7試合の2位広島は20日に2ゲーム差の3位DeNAと最後の直接対決。2位なら本拠地でCSファーストステージ(第1S)が行えるため、重要な一戦となる。
秋山翔吾(35)が18日の中日戦で、右足の故障から復帰後初の適時打を放ったのは好材料だ。
開幕前、多くの評論家は広島を「最下位」と予想した。さる球界関係者は「1年目で2位につける新井(貴浩)監督(46)の采配は、球団からすれば『及第点』というより『最高』だそうです」とこう続ける。
「今年は新たに助っ人外国人を1人取ったとはいえ、大した補強もしていないのに、32歳の堂林や34歳の田中といったベテランを再生させ、若手との融合を図りながら、采配と選手のやりくりだけで2位争い。本拠地のマツダスタジアムでCSが開催できれば数億円は球団に入りますから」
CSで儲けを出すなら、3試合制の第1Sより、リーグ優勝して6試合制のファイナルステージ(最終S)を主催した方がいいに決まっているが、リーグ優勝をすると、多くの選手の年俸を上げざるを得ない。経営にシビアな球団からすれば、「2位からCSで勝ち上がり、下克上で日本一が最高のシナリオ」ということらしい。