巨人初の2年連続Bクラスで終戦、オーナーも意味深発言…それでも原監督がクビにならない根拠
解任をにおわせる微妙な言い回しは『観測気球』
「いきなり続投を発表したら、2年連続Bクラスで爆発寸前のファンから批判を浴びることは必至。解任をにおわせる微妙な言い回しになったのは、ファンの反応を見る『観測気球』でしょう。そもそも高橋由伸前監督の3年間で一度もリーグ優勝できなかったチーム再建のため、2018年オフに原監督に頭を下げて3度目の監督を引き受けてもらった。原監督の要求のまま、過去に例のない編成面を含めた『全権』という大きな権限を与え、しかも、山口オーナーは『最終責任はフロントが負う』とまで言った。チームの全てを任せ、負けたら球団が責任を取るという夢のような契約ですから」
そんな三顧の礼で迎えた原監督を、契約の途中で解任できるわけがないというわけだ。別の読売関係者は「最終的には『本社と球団で今季の戦いを精査し、若手が台頭しつつあることも鑑みて、契約最終年の来季も引き続き原監督にチームを託すことにした』と続投させるつもりではないか」と言う。
今季は高卒3年目の秋広が中軸を張り、ルーキーの門脇が遊撃手に定着。3年目の山崎伊が9勝を挙げるなど若手が台頭した。山口オーナーは「若い選手を使うことは最初から意識してくれていた。実際に活躍をした選手がいますから、それはさすがだと思っています」と褒めることも忘れなかった。
ちなみに、昨年は原監督がシーズン終了の報告を行った10月4日に続投が発表された。