GM、指揮官として楽天・石井監督は正念場…10.10今季最終戦で求められる6年間の集大成
今季最終戦の9日のロッテ戦が10日に雨天順延となった楽天。先発はエースの則本がそのままスライドし、ロッテに勝った時点で3位が決定。負けるか引き分けでBクラスが決まる。
石井監督にとって、まさに正念場だ。2018年9月にGM就任以降、1年ごとに監督を交代させるも6位、3位、4位。19年に前年の最下位から3位に浮上させた平石監督を解任した時は、「僕の中で(3位は)3段階に分ければBクラス」と発言。球団のドラフト1号生(04年7位)で生え抜きの平石監督のクビをバッサリ切り、憤るファンの怒りに油を注いだ。
21年からは自身が監督を兼務したが、3位と4位。本人の口を借りるなら、2年連続「Bクラス」だった。今季は監督に専念して臨んだものの、またしてもV逸である。
ソフトバンクほどではないが、楽天も石井GMの下、莫大な資金を投入して補強を敢行してきた。
18年オフには西武からFA宣言した浅村を4年総額20億円で獲得。契約満了となった昨オフも再び4年20億円で再契約した。これだけで40億円。さらに19年オフにロッテから4年総額7億円で鈴木大を獲得し、20年オフにはMLBヤンキースからFAとなっていた田中将を年俸9億円の2年契約で古巣に復帰させた。昨オフの契約更改で大減俸になったが、それでも今季の年俸は4億7500万円。それでいて、7勝11敗、防御率4.91と散々だった。