ソフトB「80億円補強」でも勝てない根本原因…劇的サヨナラ負けCS終戦、オリとの差は開く一方
バウアー獲得にはファンから賛否
12球団屈指といわれる筑後のファーム施設も、「博多から離れすぎているので生かし切れていない」とは、前出のチーム関係者。
「コーチの多くは博多方面に住んでいます。博多から筑後まで新幹線だと30分ですが、車だと往復2~3時間はかかる。物理的に早出や居残りの指導は難しくなります」
ソフトバンクは現在、戦力外となった選手も含めて、支配下70人、育成53人の大所帯だが、補強によって若手の出場機会が奪われるなど、組織の硬直化を問題視する声もある。前出の山崎裕之氏が続ける。
「ソフトバンクはこのオフ、DeNAのバウアー(32)の獲得に乗り出す方針があるという。なまじ資金力があるため、補強に頼りたくなるのかもしれないが、あくまで急場をしのぐための“間に合わせ”であり、補強がメインになってはいけない。ソフトバンクが強かった頃は、今のオリックスのようにドラフトと育成でチームづくりを進め、生え抜きがチームを牽引していた。GMをはじめとするフロントの責任も問われるし、コーチ陣も監督やフロントの顔色をうかがっているようでは選手も育ちません」
実際、バウアー獲得を巡っては、ネット上でも否定的なファンの声が少なくない。
■3年連続V逸惨敗で小久保新監督就任
2年契約が満了する藤本監督は退任し、後任には小久保二軍監督の就任が決定的となった。首脳陣も刷新するそうだが、ホークスが再び常勝時代を築くには問題が山積みである。