西武球団は今オフ「ノー」でも…髙橋光成が着々と進めるメジャー準備

公開日: 更新日:

 夢は実現しそうにないが、準備は抜かりないようだ。

 今季は10勝8敗、防御率はリーグ2位の2.21と好成績を挙げた西武髙橋光成(26)のことだ。

 昨オフのフォーム改造が奏功し、直球は自己最速を3キロ上回る157キロをマークするとともに、平均球速も3~4キロアップした。スプリットがより生きるようになり、ペース配分も意識することでより長いイニングを投げられるようになった。昨季は完投数がゼロだったが、今季は2完封を含む4完投をマークした。今季のレベルアップはメジャースカウトも一定の評価をしており、かねての夢だったメジャー挑戦に前進した1年になったといっていい。

 投球時に出力を上げれば体への負担は大きく、ケガのリスクも増えるはずだが、伊藤和明一軍ヘッドS&Cコーチは「彼は(あれだけやっても)ケガしないように、準備してきました」と、こう続ける。

「いろいろなことにチャレンジする中で、それに耐えうるような体をつくってきました。仮にウチの若手が今季の髙橋と同じことをやったとしたら、球は速くなるかもしれないけど故障します。髙橋もそれを理解したうえで、年単位で強化に取り組んでいます。今年の成長は(身体的な面で)基礎の部分があってのことです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…