著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

MLBで今季導入「4つの新ルール」の成否は…実際のデータをもとに検証してみた

公開日: 更新日:

 これでいちばんワリを食ったのが捕手で盗塁阻止率は前年の20.6%から15.9%までダウンした(MLBが発表している今季の盗塁阻止率は19.8%となっているが、これは牽制でアウトになったケースも含まれる)。

 その一方で奇妙な現象も起きている。投手の牽制球が大幅に減ったのに、それでアウトになる走者は52%も増えたのだ。これは走者が牽制球は来ないとタカをくくってリードを大きくとるケースが多くなったからだろう。

■シフト禁止令=ほとんど効果なし

 MLBが塁間に内野手を3人配置する「シフト」を禁止した狙いはシングルヒットを増やすことにあったが、今季シングルヒット数は前年比0.6%の伸びにとどまった。これは左打者の場合は遊撃手、右打者の場合は二塁手が二塁ベースのすぐ後ろにポジショニングするため「シフト」に近い守備陣形になることが多く、塁間を抜けるヒットがほとんど増えなかったためだ。

 シフト禁止令の究極の目標は本塁打至上主義に歯止めをかけることにあったが、今季の本塁打数5868は前年比13.1%増えており、MLBの狙い通りにはいかなかった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭