青山学院大・常広羽也斗 快速球の球筋からスッと沈む「必殺フォーク」はここがすごい
常広羽也斗(青山学院大/22歳)
この秋の東都大学リーグ。優勝を決めた日の、常広投手のピッチングにすごく興味があった。
春に続く2季連続の頂点がかかる一戦で、しかも、ネット裏には12球団すべての関係者たちが、その投げっぷりを凝視する。
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本人は「リーグ戦に集中していて、関係ない」とは言っていても、「広島1位指名」も伝えられていて、さまざまなプレッシャーが、幾重にも常広投手の肩にのしかかっているはず。
そんな状況の中で、首位を争っていた日大を5安打8奪三振、四死球は珍しくちょっと多くて6個だったが、1失点に抑えて完投してみせたのだから、「お見事!」と脱帽するしかない。各球団は、ただでさえ人材豊富で絞りきれない悩みが、一層深まったことだろう。
常広投手は、去年が素晴らしかった。150キロが右打者の外角低めにビシビシ決まっていた。