日本ハム上沢直之がメジャー挑戦へ 「カネより夢」のハングリー精神が活躍を後押し

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■マイナー契約なら年俸の大幅ダウンは必至

 日本ハムでは1学年後輩の大谷翔平(29)が17年オフにマイナー契約でエンゼルスに移籍。二刀流で成功を収め、今オフはFAで800億円ともいわれる大型契約を結ぶ可能性がある。公私で仲がいい大谷から大いに刺激を受けていることは間違いない。

 メジャーでのし上がるにはタフな精神力が不可欠だ。野球文化学会会長で、名城大准教授の鈴村裕輔氏はこう話す。

「特にマイナーリーグの環境はメジャーとは雲泥の差があります。長距離移動の交通手段のメインは飛行機ではなくバスだから、移動だけでも体力を使います。選手に与えられる部屋はホテルではなくモーテルで、他の選手と相部屋ということも珍しくありません。人種差別も存在します。例えば、暗黙の了解で白人専用のテーブルがあり、他の席が埋まっていても有色人種は使えないなんてことも。メジャーからマイナー落ちして心がポッキリ折れてしまう選手も少なくありません」

 上沢の今季の年俸は1億7000万円。マイナー契約なら年俸の大幅ダウンは必至だ。それでも、右腕にはカネに勝る思いがある。

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