炭谷銀仁朗復帰でも西武に足りないもの…「山賊打線」から守り勝つ「自衛隊」にシフトの課題
それでもまだ足りない。
昨16日、西武は楽天を戦力外になった炭谷銀仁朗(36)の獲得を発表した。炭谷は西武出身。2011~17年には正捕手を務めており、18年以来、6年ぶりの古巣復帰となった。
もっか西武は正捕手不在。球団は今季90試合でスタメンマスクを被り、盗塁阻止率4割を超えた大卒2年目の古賀に期待をしているが、経験不足を補う上でも炭谷はうってつけの存在だ。
かつては「山賊打線」と呼ばれた打線の破壊力が売りの西武だったが、今季のチーム打率はリーグ5位の.233で、90本塁打、435得点は同ワースト。一方、チーム防御率は同2位の2.93と、すっかり投打が逆転した。
主砲の山川もFA移籍が確実。炭谷の復帰でいよいよ守り勝つ「自衛隊化」待ったなし――と言いたいところだが、肝心のセンターラインが未完成では、守備で勝つことは困難だ。
二遊間は遊撃の源田、二塁の外崎が健在。いずれも守備範囲が広く、技術もトップクラス。問題はレギュラー不在の中堅手である。