オリックスが広島FAの西川龍馬を獲得 育成上手+圧倒的財力で「無敵」はまだまだ続く
去る22日、広島から国内FA権を行使した西川龍馬(28)の獲得を発表したのがオリックスだ。
福良GMは補強の理由について、「外野のポジションが決まらなかったことと、得点力を上げたかったことが大きい」という。なるほど先日の日本シリーズでは捕手の森が右翼を守ったし、2位のロッテに15.5ゲーム差をつけながら今季のチーム総得点508はリーグ3位だった。
オリックスはドラフトと育成を重視したチームづくりをしている。今年のドラフトが象徴的だったように、他球団が大学生や社会人に目を向けがちな中、素質ある高校生を指名して育成。その成果がリーグ3連覇につながった。
■若手に絶対、無理をさせない
そもそも育成上手な球団が、狙った選手をピンポイントで補強する。吉田正尚が抜けた昨オフは森友哉を4年18億円、今年は5年15億円超で西川を補強した。狙いを定めた選手を確実にモノにできるのは、一にも二にも親会社に“体力”があるからこそ。「しかも、オリックスは若手に絶対、無理をさせない。一軍でやれる実力があっても、体力面が不安なうちはファームでじっくり鍛えます。なので一軍予備軍はゴロゴロいますよ」とはオリックスOB。
次から次へと生え抜きが育つ土壌があるうえに、足りない部分を補強で埋められるだけの財力もある。オリックスの天下は当分、続きそうな気配──。