前田健太がタイガースと2年36億円合意 再建中の古豪で強いられる“いきなりエース”の活躍
ツインズからFAになっていた前田健太(35)が日本時間27日、タイガースと2年総額約36億円で合意。地元紙などによれば、メディカルチェックで異常がなければ、正式契約を結ぶ。
前田は一昨年に受けた右肘靱帯を修復するハイブリッド手術から復帰した今季、21試合で6勝8敗、防御率4.23。3年ぶりのポストシーズン進出に貢献し、アストロズとの地区シリーズではリリーフも務めた。ワールドシリーズ終了後、FAになって以降、ツ軍と再契約交渉を行うなど、複数の球団が関心を寄せていた。
タイガースは今オフ、エース右腕のE・ロドリゲスが契約破棄条項を行使してFAに。現状のローテはマニング(25)、オルソン(24)ら実績のない若手ばかりで、来年4月に36回目の誕生日を迎える前田はエース級の働きが求められる。
大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこう言う。
■ローテの1、2番手を任される可能性
「今季の前田は4月に右上腕部の張りで離脱したが、6月に復帰して以降は12試合で防御率3.36と安定していた。もともと、制球が良く、右肘手術から復帰2年目の来季は完全復活が見込めるだけに、今季以上の働きが期待できる。本拠地コメリカ・パークは中堅まで約128メートルと広く、本塁打が出にくいことも前田には好都合です。今後の補強にもよりますが、前田はローテの1、2番手を任される可能性があり、シーズンを通じてタ軍投手陣を牽引するのではないか」