宮川哲と元山飛優の交換トレード成立 ヤクルトと西武の損得勘定
西武の宮川哲(28)とヤクルトの元山飛優(25)との交換トレードが21日、両球団から発表された。
宮川は2020年に東芝からドラフト1位で西武に入団。昨年までの3年間は中継ぎとして123試合に登板し、4勝3敗、20ホールド。今季は先発に転向し、4試合で1勝2敗、防御率7.16だった。ただ、イースタン・リーグでは20試合で6勝2敗、防御率2.45の好成績。最優秀防御率、最高勝率(.750)の2冠となっていた。
東芝時代、巨人もゾッコンの右腕だった。球界関係者がこう言う。
「最速154キロの直球と多彩な変化球は精度も高い。巨人の関係者は『エースにしたい逸材』と惚れ込んでいた。巨人は1位で入札した星稜・奥川のクジを外すと、外れ1位でこの宮川を指名。今度は西武との抽選に敗れ、陣営はかなり悔しがっていました」
西武の投手陣は層が厚い。チームは5位に沈んだが、チーム防御率2.93はリーグ2位。そこにきて、今秋のドラフトで投手を6人指名した。セットアッパーの平井はFA宣言をした上で残留。先の現役ドラフトで広島の先発右腕・中村を獲得した。宮川は押し出される格好となった。