巨人支配下新人「3年脱落率3人に1人」が物語る残酷すぎる生存競争…他チームに比べ突出
巨人の新人合同自主トレは16日、ジャイアンツ球場で第2クール初日が行われた。
ドラフト1位の西舘勇陽(21=中大)は合同自主トレで初めてブルペンで立ち投げを行い、「そこまで強くは投げていない。今はケガをしないのが一番」と慎重だった。
巨人は他よりシビアな球団だ。
2020、21、22年の3年間に入団(23年入団の選手は1年間しか在籍していないため除外)した支配下契約の新人選手のその後を見てみると20人中6人が早くも自由契約か引退、もしくは育成降格となっているのだ。「脱落率」は.300に上る。つまり、ほぼ3人に1人の割合だ。
巨人は故障をした選手を育成契約に変更し、支配下の70人枠を空けるケースが多い。故障が治っても、すぐに復帰できるとは限らず、そのまま育成契約という選手も少なくないのだ。
例えば、育成に定評のある広島で同じ3年間の支配下ドラフト指名選手を見ると計19人の中で退団しているのは2人だけ。育成降格はひとりもいない。脱落は約1割にとどまる。広島の球団関係者は「FA補強などをしない分、他球団よりドラフトで指名した選手を長い目で見る方針がある」と言う。