日本球界がメジャーへの“踏み台”に…亡命の元中日ロドリゲスが4年総額47億円超でブルージェイズ入り
■「安くて戦力」のうまみ
14年にDeNAでプレーしたユリ・グリエル(39=マーリンズからFA)、16年に巨人に在籍したアドリス・ガルシア(30=現レンジャーズ)が相次いで亡命。メジャーで大活躍している。急に戦力を失う日本の球団は、そのたびに被害を受けているが、近年、メジャー球団では「キューバから日本を経由して米国行き」というルートが注目されているというのだ。
「今回のロドリゲス、中日の絶対的クローザーのライデル・マルティネス、ソフトバンクのセットアッパーのモイネロにしても、最初は育成契約で来日している。安く連れてきて日本で育てた結果、絶対的な存在になっている。仮に亡命されたとしても、助っ人としては考えられないような安い条件で契約しているので、日本の球団は1年でも2年でも働いてくれたらラッキーという受け止め方。亡命には手引きする代理人が必要ですが、キューバから直接亡命させるより、日本からの方がやりやすいのかもしれません」(友成氏)
メジャーのスカウトが日本球界に目を光らせているのは、なにも日本人選手を見ているだけではない。メジャーでモノになりそうなキューバ人選手も“物色”しているのだから、日本球界は踏み台というか、結果として米球界に利用されていることになる。