岡田阪神は若手底上げ不発、湯浅二軍、梅野故障のトリプルパンチ…FA補強ゼロでの連覇は不安山積
阪神は25日の中日戦に1-4で敗れ、オープン戦開幕3連敗。2007年以来のワーストタイ記録となり、岡田彰布監督(65)の表情は冴えなかった。
昨季は38年ぶりに優勝&日本一を達成。今季はFA補強には目もくれず、現有戦力の底上げに努めて連覇を狙っている。そのためには若手の台頭が不可欠だが、キャンプを視察したある評論家は、「昨季のMVPである村上は順調だし、佐藤輝も打撃の向上が見込まれる。主力組の多くは心配ないようですが……」とした一方で、「このキャンプで若手の底上げに成功したとは言い難い」とこう続けた。
「リーグ屈指のメンバーを擁する投手陣はさておき、問題は野手です。阪神は昨季リーグトップの555得点をマーク。岡田監督の四球査定などが奏功し、長年の課題であった得点力不足を解消した。昨季は大山、近本ら主力が1カ月以上の長期離脱を要する故障がなく、6人が規定打席に到達。固定メンバーで腰を落ち着けて戦うことができたことも大きい。しかし、そのレギュラーを一人でも欠くと得点力は落ちかねない。それを防ぐためにも、若手の底上げによって控え層を分厚くする必要があったのですが、キャンプでは若手に目立った成長が見られず、レギュラーとの力の差は縮まりそうにない」