阿部慎之助新監督1年目のキャンプを視察した「他球団覆面007」が新生巨人を丸裸!【投手編】
阿部監督が投手陣に「困ったらど真ん中に投げろ」と指示を出しているだけに、全体的にストライク率が高まった印象を受けた。昨季リーグワーストの防御率だったリリーフ陣は、故障離脱中の抑えの大勢待ちだが、中川を軸として、近藤、ケラーといった新戦力を入れて勝ちパターンを形成できそう。ただ、ケラーはいい時と悪い時がはっきりしている投手。3ボール率が高いので、阿部監督好みではないかもしれない。先月27日の日本ハムとの練習試合で2失点。カーブを多投していた。捕手の山瀬やベンチと話し合った上で何か意図があったのかもしれないが、あのリードではケラーの長所は引き出せないと感じた。
ドラフト5位左腕の又木は最初の紅白戦の好投が鮮烈だったが、その後はトーンダウン。25日のヤクルト戦でまた良くなった。後ろが小さくて出どころが見えにくい。悪い時は体の開きが早くシュート回転するが、中継ぎ枠に入ってくる可能性はありそうだ。
杉内投手チーフコーチが「キャンプMVP」に挙げた育成の京本はオープン戦で150キロをマークした。変化球の球種も多い。勝ちパターンどころか大勢の代役の可能性もあるというから要注意だ。