愛知工大・中村優斗 元ロッテ首位打者の恩師に発掘された長崎の超特急
「あと3キロで160キロという大舞台に行ける。制球力が自分の武器。そこは見失わないように160キロを出せるようにトレーニングしていきたい」
3月の欧州代表戦でプロの中に交ざって侍デビュー。直球は全て150キロ台後半で、自己最速タイの157キロをマークして一躍時の人となった。プロ球団のスカウトがこう言う。
「野手投げなので好き嫌いが分かれますが、直球の球威とノビ、先発完投できる馬力、同じ腕の振りで投げられるスライダーのキレ、淡々と投げ続けられるメンタル面が魅力。ただ、大学生相手なら三振が奪えるが、社会人相手のオープン戦ではあまり空振りが取れないところと落ちる変化球の精度が課題です」
長崎・諫早農高の農業土木科では、測量、水道系などを学んだ。就職を考えてのことで「公務員になりたい」と公言していたが、2年時に141キロ。2年秋ごろから元ロッテで首位打者を獲得した愛知工大・平井光親監督に熱心に勧誘されるようになり、3年時にはMAX145キロ。野球続行を決意した。
昨年12月の侍ジャパン大学代表候補強化合宿以降、食トレを開始。1日4回のプロテイン摂取や大好物の菓子やジュース類も断ったという。諫早農では1年秋から背番号1。2年春、夏は県8強。愛知工大では3年春、秋のリーグ戦で最多奪三振。176センチ、82キロ。
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