関大・金丸夢斗 1位指名5球団競合は今年の登板数次第

公開日: 更新日:

「現時点の実力で、5球団前後が1位で競合するでしょう。投手が持つべきスキルを高いレベルで兼ね備えています」

 こう言うのは、アマ球界に詳しいスポーツライターの安倍昌彦氏だ。

「速い球(最速154キロ)があって、チェンジアップ、スライダー、スプリットなど複数の変化球を常時安定してコントロールできる。コースも左右だけでなく高低も使えるし、走者が出てピンチを迎えてもオタオタしない。牽制、フィールディングもうまい」

 そんな逸材に課題はあるのか。

「しいて重箱の隅をつつくなら、しっかりと左打者の内角をつけるかどうかでしょう。西武1位の武内(国学院大)は、大学時代からツーシームで左打者の内角を攻めていた。これがプロの評価を一層、高めました」(安倍氏)

 故障に対するケアも求められそうだ。パ球団スカウトが言う。

「昨年のドラフトでは8人の大卒投手が1位指名されました。個々のレベルも高いのですが、故障者が続出し、一軍で元気に投げているのは西武の武内と巨人の西舘(中大)の2人だけ。広島の常広(青学大)も、ファームでのリハビリが続いている。4年時の疲労が蓄積した影響は小さくない。投げた後にしっかりケアをすることも、投手にとっての大事な仕事。まして金丸は2年時から主戦を任されてきたし、3年春には右膝を故障しているだけに、なおさら細心の注意が必要です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇