練習試合で大学生に股抜きされて「俺、終わってるな」と引退を決意
日本代表最多152試合出場の遠藤保仁(G大阪コーチ)を筆頭に、8年間代表主将を務めた長谷部誠(フランクフルト)、歴代3位の代表50ゴールの岡崎慎司(シントトロイデン)と2024年は大物サッカー選手の引退が相次いでいる。彼らと10年南アフリカW杯を共闘し、カメルーン戦で本田圭佑の決勝弾をアシストした松井大輔も、この2月に現役生活にピリオドを打ち、新たなスタートを切った。欧州を漂泊した希代のファンタジスタの24年間のフットボールライフを振り返る──。 (取材・構成=元川悦子)
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「引退の仕方っていろいろあると思うけど、インスタで発表するのも新しいかなって」
2月20日の夜、長年の盟友・大久保嘉人(解説者)と元女子レスリング日本代表の吉田沙保里と突如としてインスタライブを開き、電撃的な引退発表を行った。日独両国でじっくりと引退会見を開いた長谷部、動画で「バイバイ」とアッサリ去った遠藤とは異なる区切りのつけ方を見せた。
鹿児島実業高から00年にJ京都入りした頃から、自然体のスタイルは変わっていない。