広島・大瀬良ノーヒットノーラン快挙の裏に「25歳・新星遊撃手」の抜擢あり

公開日: 更新日:

 昨季も93試合に出場したものの、後半戦は小園に遊撃を譲った。実は二塁の名手・菊池が以前から「遊撃の守備力が高い」と買っていたのが、この矢野だった。高い身体能力と強肩を生かした守備力が持ち味の後輩を自身の自主トレに同行させ、「後継者」に指名していた。広島の放送関係者がこう明かす。

「これまで遊撃といえば小園でした。鳴り物入りで2018年のドラフト1位で入団しただけに、球団には遊撃手として大きく育てて欲しいという希望がある。ただ、投手陣からは遊撃交代の要望が出るなど、小園のポカは新井監督の悩みの種でもあった。新井監督はついに今季、矢野を遊撃、小園を三塁へ回した。すると小園は打率.294でリーグ4位。遊撃の複雑なサインプレーから解放され、守備の負担が減った三塁で打撃が開花しているのだから相乗効果です」

 大瀬良は無傷の3勝目。チーム防御率2.25はリーグトップ、130失点は同最少だ。守備の要でもある遊撃に「菊池2世」が入り、投手陣が安心して打たせて取ることができるようになった結果でもある。大瀬良の快挙と同時に広島はセの首位に浮上。今年の広島はだから、僅差の試合に強いのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

  2. 2
    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  3. 3
    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

  4. 4
    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

  5. 5
    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

  1. 6
    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

  2. 7
    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

  3. 8
    蓮舫候補に一発逆転の「神風」は吹くのか…7.7都知事選「一歩リード」の小池知事を猛追

    蓮舫候補に一発逆転の「神風」は吹くのか…7.7都知事選「一歩リード」の小池知事を猛追

  4. 9
    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

  5. 10
    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」