混沌のセ・リーグは阪神&広島がV争いの軸 両チームのキーマンを飯田哲也氏が占う
■広島の鍵を握るのは先発陣
一方の広島はどうか。
打線はチーム総得点がリーグ3位タイの215と、阪神同様に得点力は高いとは言えないが、総失点(173)は同2位の巨人(198)を大きく下回るリーグ最少だ。前出の飯田氏は「鍵を握るのは先発投手陣でしょう」と、こう続ける。
「全体的にスタミナがあって、長いイニングを投げることができるうえに、4日に先発したアドゥワは4回3失点ながら、ここまで安定した投球を続けている。床田、大瀬良、森下、九里を含めた先発5人衆は阪神を上回っているといっていい。2位になった昨季から今季にかけて勝ち星を積み重ねることで、勝ちグセが付いてきていることも大きいと思います。阪神や巨人と比べて若いチームですから、勝ち続ければどんどん勢いも出てくるでしょう」
借金を抱えるヤクルト、中日は大きな上積みが必要だが、DeNA、巨人も十分に優勝を狙える位置にいる。
混沌のセ。最後に笑うのはどこか。