尊富士ひさびさ本場所復帰…幕下転落阻止へ残り7日「勝たなければいけない」ノルマ
大相撲史にその名を刻んだ男が土俵に帰ってきた。
昨21日、尊富士(25)が久々の本場所復帰。今年3月場所で110年ぶりの「新入幕優勝」を達成したものの、14日目に右足首の靱帯を損傷し、5月場所は全休。十両に番付を落とした今場所も初日から休場していた。
3月場所千秋楽以来となった実戦の相手は、日大時代に対戦経験のある1敗の阿武剋。立ち合いの当たりを止められても即座に右腕を巻き替えて2本差し、一気に寄り切った。
今場所前、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「途中出場の可能性はある」と話していたが、その時点では関取衆との稽古はしておらず、調整遅れが危惧されている。
そんな尊富士が8日目から出場したのは、十両からの陥落を阻止するためだ。
力士は本場所の結果で番付が上下し、関取は主に「白星マイナス黒星」がその目安となる。9勝6敗なら3枚上がる、といった具合だ。もちろん、他の力士の番付変動との兼ね合いもあり、必ずしも計算通りにいくとは限らない。それでも、おおよその目安にはなる。