大谷の「42-42」は“クスリ抜き”での達成 パワーとスピード両立が示すとてつもない価値
すでに「40本塁打-40盗塁」を達成している大谷翔平(30=ドジャース)が、昨29日のオリオールズ戦で数字を上積みした。
初回にいきなり42号本塁打を放つと、三回と五回に41、42個目の盗塁をマーク。
「42-42」はアレックス・ロドリゲス(42本塁打-46盗塁)と並ぶメジャー史上2人目の快挙になる。
「アウト(五回の痛烈な一ゴロ)も難しいコースを、いい形で振れた。打席の内容が良くなっている。そういった打席が増えれば、自然と数字は上がっていくと思う」とは試合後の大谷だ。
残りは29試合。前人未到の「50-50」に向けて視界良好だが、そもそも40-40が大谷を含めてメジャー史上6人しかいないのはパワーとスピードという、両立の難しい能力を併せ持った選手でなければ成し得ない記録だからだ。
現在「40-40クラブ」はホセ・カンセコ、バリー・ボンズ、前出のA・ロッド、アルフォンソ・ソリアーノ、ロナルド・アクーニャJr.、大谷の6人。このうち3人がパワーとスピードを両立させるために頼ったのは「クスリ」だった。