佐々木朗希はそれでも大手を振ってメジャーに行く…米メディアは断念報道、不安材料山積も
「年間通して投げたことがないし、ケガも多い。そんなひ弱なカラダでメジャーでやっていけるのか」
今オフのメジャー挑戦を視野に入れるロッテの佐々木朗希(22)を巡って、こうした声は少なくない。
最速165キロを誇るストレート、落差が大きくキレ味十分のフォークに加え、スライダーにも磨きをかけている。持っているポテンシャルはメジャー級でも、プロ入り以降、毎年のように故障離脱するなど、体力面の不安があるのは確か。それもあって、ここにきて「今オフのメジャー移籍を断念」と報じる米メディアも出てきた。
佐々木が「ひ弱」と評されるのは今に始まったことではない。大船渡高3年時のU18合宿で163キロを投げ、登板後に上腕部に張りが出た。「スピードに耐えられる骨、筋肉、関節、靱帯ではない」として、その後の試合では全力投球を控えた。花巻東との夏の岩手県大会決勝では登板を回避しただけでなく、打者としても出場せず、大きな波紋を呼んだ。佐々木の方から監督に回避を申し入れたとの話もある。
少しでもカラダに異変を感じれば自重――。これはロッテ入団後も一貫している。今季は5月と6月の2度に渡ってコンディション不良で登録抹消された。2度目の抹消時に吉井監督は「中6日ではきついということだったので抹消した。中6日が難しかったら投げる試合がない」と言及し、復帰時期は佐々木の意思に委ねられた。昨年7月下旬に左脇腹を痛めて離脱したときも、回復して1カ月半ぶりの登板が予定されていた試合を発熱を理由にドタキャン。熱が下がってもなかなか投げようとしなかったという。