メダル獲得で生活が激変!近代五種・佐藤大宗が「つらい」こと 「家族サービスもほとんどできず…」

公開日: 更新日:

ーー試合後、達成感を味わえそうですね。

「今回の五輪では、自分がゾーンに入ってベストパフォーマンスを発揮できていれば、どの種目でも間違いなく『スポーツって楽しい』と思えるんだなと、感じました。近代五種は、それを5回も楽しめるんです。他の競技と違って5倍の楽しさを味わうことができるのです。すごく楽しい半面きつさも5倍ですけどね(笑い)」

ーー一般の人にとって馬術や射撃は敷居が高いのでは?

「次回のロサンゼルス大会から馬術に代わってオブスタクルが実施されるので、とっつきやすいと思う。ガンも充電式のレーザーで実弾が出ないので危険性はありません。五種目こなすのが難しければ、水泳、レーザーランの3種目を競う近代三種というのもあるので、まずはそちらから始めてもいいと思います。そこから近代五種のフェンシングとオブスタクルを練習すれば、間違いなく強くなるはずです。今回のパリ五輪を見て、興味を持ってやりたいなと思う人がいれば、社会人の方でも遅くはないので、ぜひ、始めてほしいと思います。初心者の方々と一緒に練習したいですね」

ーー今後の目標は。

「新種目のオブスタクルは初心者なので、ケガをせずにやっていきたいです。まずは2026年に日本で開催されるアジア大会(愛知県安城市)に向けて強化したい。オブスタクルは、伸びしろしかないと思っています。最初は弱いかもしれませんが、『やっぱり、佐藤来たな』というところをお見せしたい。新たなドラマをつくりたいと思いますので、また注目してください」

(聞き手=近藤浩章/日刊ゲンダイ

  ◇  ◇  ◇

さとう・たいしゅう 1993年10月20日生まれ。青森県青森市出身。青森山田高卒業後、2012年に海上自衛隊に入隊し、翌13年に自衛隊体育学校所属となり、本格的に近代五種を始めた。21年全日本選手権で初優勝。23年W杯ソフィア大会では2位で日本人初の表彰台に立った。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    演技とイケオジぶりで再ブレーク草彅剛と「10億円マンション売却説」中居正広氏との“絆”

  2. 2

    元ソフトバンク「伊奈ゴジラ」の転落人生…淡路島で盗み84件総額472万円、通算5度目の逮捕

  3. 3

    大関・大の里すでに「師匠超え」の鋼メンタル!スキャンダル報道もどこ吹く風で3度目賜杯

  4. 4

    米田哲也が万引きで逮捕!殿堂入りレジェンド350勝投手の悲しい近況…《苦しい生活を送っていたのは確か》

  5. 5

    テレ朝に“ナスD”超え「1億円横領」続々の過去…やりたい放題で解雇された社員のヤバい所業

  1. 6

    東洋大姫路・岡田監督が吐露「本当は履正社に再任用で残る予定で、母校に戻るつもりは…」

  2. 7

    かんぽ生命×第一生命HD 人生設計に大切な保険を扱う大手2社を比較

  3. 8

    山下智久「正直不動産」映画化でひと儲け狙うNHKに「甘い」の声も…山P人気は下降気味

  4. 9

    レイズ看板選手「未成年への性的虐待容疑」で逮捕も…ドミニカは殺人も銃撃も「無罪放免」の実態

  5. 10

    キムタク一家の妹Kōki,は映画主演の裏で…フルート奏者の姉Cocomiの話題作りと現在