著者のコラム一覧
田尻一郎元ソフトバンクホークス広報

1967年、福岡県出身。86年ドラフト外で南海ホークスに入団。88年に引退し、98年まで打撃投手。その後は、一軍と二軍のマネジャー、広報などを歴任した。2023年オフに退団。一軍出場なし。

《中村晃の巻》プロ2年目を終えた未来の打撃職人に「ホームランを打て」とあえて注文を出したワケ

公開日: 更新日:

中村晃(1/1)

 中村晃(34)といえば、ホークスの誇る打撃職人。練習でも一度打ち出したら納得いくまでバットを振り続ける、まるで刀鍛冶師のような男です。

 その才能は、帝京高から2007年の高校生ドラフト3巡目で入団した新人時代から先輩選手も認めるほど。ルーキーイヤーの08年、社会人チームと練習試合をした時です。

 この試合で中村は相手投手の投げたフォークボールを余裕をもって見送った。決して悪いボールだったわけではない。経験豊富な社会人投手が投げた、真ん中から低めに落ちるナイスボール。

 それを去年まで高校生だった選手が見極めたのだから驚きです。

 ホークスのベンチからは「そんなフォーク振るわけないやろ! こいつは天才やぞ!」とヤジまで飛びました(笑)。

 でも、素質だけの選手ではありません。二軍では1学年上の福田秀平と一緒に誰よりも早くグラウンドに姿を現すと、ライン引きなどの雑用をこなしてから、2人で黙々とティー打撃。野球に対する意識は非常に高い選手でした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松本人志は「女性トラブル」で中居正広の相談に乗るも…電撃引退にショック隠しきれず復帰に悪影響

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  4. 4

    フジテレビ労組80人から500人に爆増で労働環境改善なるか? 井上清華アナは23年10月に体調不良で7日連続欠席の激務

  5. 5

    ついに不動産バブル終焉か…「住宅ローン」金利上昇で中古マンションの価格下落が始まる

  1. 6

    露木茂アナウンス部長は言い放った「ブスは採りません」…美人ばかり集めたフジテレビの盛者必衰

  2. 7

    中居正広「華麗なる女性遍歴」とその裏にあるTV局との蜜月…ネットには「ジャニーさんの亡霊」の声も

  3. 8

    和田アキ子戦々恐々…カンニング竹山が「ご意見番」下剋上

  4. 9

    紀香&愛之助に生島ヒロシが助言 夫婦円満の秘訣は下半身

  5. 10

    フジテレビにジャニーズの呪縛…フジ・メディアHD金光修社長の元妻は旧ジャニーズ取締役というズブズブの関係