Jリーグ新人年俸倍増も...人材流出防止《効果は期待薄》の根本理由とは?

公開日: 更新日:

 Jリーグが、高卒、大卒など新人選手の年俸上限額を現行の約2倍「1200万円」に引き上げる方針を固め、2026年から導入するという。

 J新人の年俸を制限する契約制度は、各クラブの経営基盤が揺らぎ始めた98年に導入された。現在は上限460万円からスタート。一定の出場時間を満たすと上限670万円まで段階的に増額される。この「670万円」が「シーズン秋開幕ー春閉幕制」となる26年以降、倍増するというわけだ。

 さらに、新たに下限額が設けられ「J1・480万円、J2・360万円、J3・240万円」となる見込み。サッカー関係者がこう言う。

「Jの新人選手には300万円程度の支度金が支払われており、プロ初年度の試合出場給などを含めると26年以降、総額2000万円くらいの実入りになる選手も出てくると試算されている。現行契約制度になって以来の大幅改定には、Jのイメージアップとともに高卒や大学中退、大卒選手がJリーグを経由しないで欧州各国リーグのクラブと契約する事例が急増しており、海外クラブとの獲得競争力を高めたい思惑もある」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    ヤクルト茂木栄五郎 楽天時代、石井監督に「何で俺を使わないんだ!」と腹が立ったことは?

  5. 5

    バンテリンドームの"ホームランテラス"設置決定! 中日野手以上にスカウト陣が大喜びするワケ

  1. 6

    菜々緒&中村アン“稼ぎ頭”2人の明暗…移籍後に出演の「無能の鷹」「おむすび」で賛否

  2. 7

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  3. 8

    ソフトバンク城島健司CBO「CBOってどんな仕事?」「コーディネーターってどんな役割?」

  4. 9

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 10

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ