《東浜巨の巻》「鷹の祭典」の試合中、「このユニホーム洗えますかね?」と言われたワケ
そうした性格もあって、即戦力と期待されながら一軍に定着したのは入団4年目の16年から。これは15年に就任した工藤監督の影響が大きいでしょう。投手陣の強化メニューを考案し、トレーニングに励んだ成果です。現在もオフは栄養士をつけて自主トレに励み、筑後の二軍施設に通い、時には泊まって練習に励んでいます。
そんな東浜ですが、実はもの凄い汗っかきという特徴がある。
ソフトバンクは「鷹の祭典」というイベントがあり、選手は専用ユニホームを2着もらえます。ところが、東浜は試合前にブルペンで投げると、その時点で汗びっしょり。試合途中で2枚目に着替えると、もうストックがなくなってしまう。「田尻さん、これ洗えますかね?」と、試合中に言われて何度か洗ったことがある。すぐに風呂場に行って洗面台で汗を落として、せっけんで香りづけをして、急いで乾かして……といった感じです(笑)。実は工藤さんも現役時代は汗っかきで、完投した日はアンダーシャツをイニングごとに9枚替えたこともあるとか。
そんな東浜とバッテリーを組んでいた甲斐拓也の話をしましょう。