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田尻一郎元ソフトバンクホークス広報

1967年、福岡県出身。86年ドラフト外で南海ホークスに入団。88年に引退し、98年まで打撃投手。その後は、一軍と二軍のマネジャー、広報などを歴任した。2023年オフに退団。一軍出場なし。

《モイネロの巻》サファテに可愛がられた森唯斗に世話を焼かれ…「日本語はかなりしゃべれる」

公開日: 更新日:

モイネロ

 中継ぎとしてはもちろん、今季から転向した先発でも活躍しているのが、キューバから来たリバン・モイネロ(28)です。

 入団当時は線が細く、「MAX149キロの左腕」との触れ込みでしたが、当初は140キロそこそこ。ただ、やる気だけは十分にあった。

 2017年の入団会見ではユニホーム姿で登場。その後、筑後で三軍の試合を見ながら、「いますぐ試合に出たい」と言い出した。さすがに入団会見したばかりの選手、しかも投手を試合に出すのは無理でしたが、それくらい、やる気に満ちあふれていました。

 だからなのか、成長も早かった。

 最初は二軍で投げていましたが、みるみる球速が上がり、MAX158キロにまで成長。入団翌月の6月には支配下登録され、この年は中継ぎとして34試合で4勝3敗36奪三振、1セーブ、15ホールド、防御率2.52の好成績でした。

 若い外国人投手にはときどきあることですが、体の使い方を理解し、ちゃんとしたフォームで投げれば、スピードは急激に上がる。珍しいことではない。モイネロもおそらく、キューバでは日本のような細かい指導はされていなかったのではないか。粗削りだったがゆえに、伸びしろも大きかったのだと思います。

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