新大関大の里「アデノウイルス」感染で11月場所どうなる? 9人目の昇進直後Vに期待だが…

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 新大関に早くも試練である。

 体調不良で秋巡業を17日に離脱した大の里(24)。18日に診断書が提出され、「アデノウイルス感染で約1週間の安静、加療を要する見込み」と判明した。

 新大関披露となる11月場所は10日初日。まだ先だが、角界では「1日休んだら、取り戻すのに3日かかる」との言葉もある。アデノウイルスは風邪とはいえ、体調不良で休養となれば体力だって落ちるし、完治するまで他の力士と稽古をするわけにもいかない。

 ただでさえ、新大関は昇進直後の場所で苦戦するケースが多い。優勝したのは過去8人。2006年の白鵬(現宮城野親方)が最後だ。大の里には久々の記録が期待されていたものの、稽古不足となればそれも危うい。

 一方、若手親方は「影響はそれほど大きくないのでは」とこう続ける。

「新大関はとにかく気苦労が多い。これまではしこ名で呼ばれていたのが、誰も彼もが『大関、大関』と持ち上げるようになる。注目度はこれまでの比ではなく、ウイルス感染も、気疲れで心身ともに疲弊していたからではないか。その意味では、大の里にとっては良い休息になるはず。しこやテッポウは稽古時間をずらせば1人でもできる。実戦稽古に入る時期は少し遅くなるかもしれないが、それでどうこうなる力士じゃありませんよ」

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