大の里は「ダメ大関の仲間入り」するのか 昇進した途端に勢い衰え陥落、土俵は「元大関」だらけ
9月場所で13勝2敗と活躍し、2度目の賜杯を掴んだ関脇・大の里(24)。これで直近3場所34勝となり、大関昇進目安となる「三役で3場所33勝」をクリア。すでに臨時理事会の開催も決定し、史上最速となる初土俵から9場所目での大関昇進は確実だ。
大の里自身は昨23日の一夜明け会見で、「まだ考える余裕もない。(大関昇進の口上は)白紙」と照れ笑い。出世に髪の伸びが追いつかない、前代未聞の「ちょんまげ大関」が誕生しそうだ。
しかし懸念もある。近年の大関は昇進した途端に勢いが衰え、優勝争いに絡むどころか番付を温めるだけのケースも少なくない。今場所も琴桜、豊昇龍ともに8勝7敗と、勝ち越すのがやっとだった。
ここ数年、大関で優勝したのは照ノ富士、貴景勝、霧島くらい。照ノ富士は横綱に駆け上がり、貴景勝は慢性的な首のケガがたたり、今場所限りで引退。霧島は今場所は12勝3敗と復活の兆しを見せたものの、すでに大関から陥落済みだ。高安、正代、御嶽海、朝乃山と、土俵は「元大関」だらけである。