東海大相模・藤田琉生 打者をヘッドアップさせるリリースポイントの「あり得ない高さ」
藤田琉生(東海大相模/投手・左投左打・198センチ・95キロ)
身長2メートル近い「超」の付く大型左腕が東海大相模に進んだことは、入学時から「業界」では結構知られていた。湘南クラブという名門中学軟式チームの頃から、大器と評判だった。
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大型は時間をかけて育てる……それは業界の常識である。3年生の春ぐらいかな……と開花の時期を楽しみにしていたら、2年生・秋の県大会・横浜高戦に登板してきて驚いた。
見るからに未完成だった。成長途上の長身左腕だけにフォームもアンバランスで制球に苦しんだ。聞けば、左ヒジ疲労骨折からの病み上がり。無理もなかった。
藤田投手が良くなっていて驚いたのが、この春。県大会で同じ横浜高を1点に抑えて完投。自ら3ランまで放り込んでみせた。
そして、この夏。素晴らしく良くなっていた。