大の里は“同じパターン”で連敗…阿炎は想定通り?支払うことになる「高い授業料」

公開日: 更新日:

 192センチ、182キロの巨体があっさりと転がされた。大相撲11月場所4日目、新大関の大の里(24)が初黒星である。

 阿炎に立ち合いでもろ手突きからの右ノド輪を食らい、上体を起こされると、焦りもあったのだろう。間を詰めようと突っ込んだところ、下がった阿炎のすくい投げが炸裂。前に出る勢いのまま投げられ、土俵下に転げ落ちた。

 これで阿炎には先場所から2連敗。問題はその内容である。先場所も、もろ手突き、右ノド輪で上体を起こされ、引き落としで土をつけられた。決まり手が違うだけで、同じパターンで敗れた。

 ベテラン親方が言う。

「14日目で優勝が決定していた先場所、阿炎と対戦した千秋楽は気の緩みもあったでしょう。しかし、あの一番で阿炎は自信をつけ、同じ戦法を繰り出した。厳しい言い方をすれば、『どんな時でも気を抜いた相撲を取ってはいけない』ということ。大相撲には『負けて覚える相撲かな』という言葉がある。大の里にとっては、いい勉強になったのではないか」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇