《新垣渚の巻》資質だけならナンバーワンも「うちなー時間」が玉にキズ
性格はおおらかで明るく、優しい。沖縄生まれ沖縄育ちで、若干の「うちなー時間」が玉に瑕。つまり、時間にルーズだったりと、緩い面もありました。渚が二軍でプレーしていたある日、なぜか練習が始まる時間になってもグラウンドにいない。心配して電話をしたところ、「すいません、熱があるんで」と言う。「トレーナーには報告したのか?」と聞く僕に、渚はこう言いました。
「田尻さん、起きたくても起きられない時もあるんですよ!」
間髪入れず、「いや、それはちゃうやろ」とツッコミました(笑)。
ちなみに渚は中学時代、進学先を沖縄水産か興南かで迷っていたそうです。結局、「野球をやりたいから」と沖縄水産を選んだとか。「じゃあ、興南だったら?」と聞くと、「ボクシング部に入ってましたよ」と。ちょうどその時、渚の沖縄水産の同級生の稲嶺誉(現スカウト)がおり、「ああ、そうだろうね」と、納得していました。当時は割と“ヤンチャ”だったみたいです。
次回はダイエー時代に「ホークス四天王」のひとりに数えられた柴原洋の回になります。