大の里が茫然自失 入門10場所、早すぎる大関出世の反動か…賜杯遠のく4敗目

公開日: 更新日:

 ある親方は「大の里の素質は並外れていることは確かだが……」と、こう続ける。

「いかんせん、経験不足です。まだ入門10場所目。大相撲は読み合い、騙し合いの面もある。馬鹿正直に真っ向から向かってくる相手ばかりではないし、まして大関相手であれば研究もしてくる。まだ入門2年目の大の里相手だけに、『坊やに負けられるか』となる。あまりに出世が早すぎて、まだ状況に応じた相撲が取れないのでしょう」

 部屋では師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)と三番稽古をしているが、具体的な技術などは教わっていないという。「師匠も『まだ大の里は基礎固めの時期』というスタンス。相撲の幅を広げたければ体で覚え、頭で考えろ、というわけです」(前出の親方)

 横綱昇進の最速記録は輪島の所要21場所。「天才」と呼ばれ、学生相撲出身で唯一の横綱である輪島ですら、それだけの時間がかかっている。

 期待の新生も、当面は「勉強」の場所が続きそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末