《森脇浩司の巻》二軍監督時代は朝9時から19時まで猛練習、休日も事前予告なしで選手は激ヤセ
現役時代は近鉄、広島、ホークスを経験し、指導者としてもさまざまな球団を渡り歩いた森脇浩司さん(64)。僕にとってはスタッフとしての心構えを1から10まで叩き込んでもらった大恩人です。
選手にはとにかく厳しく、二軍監督を務めた2003、04年はそれが顕著でした。それまで二軍の練習は緩く、お昼過ぎくらいには全てのメニューが終わってしまっていた。それを森脇さんは朝9時から19時までみっちりやり、しかも野手はそのうち8、9時間はスローイング付きの守備練習です。選手はみんなボロボロで激ヤセ。当時、二軍マネジャーだった僕のところにも散々、愚痴が寄せられましたが、森脇さんは「絶対に選手の味方はするなよ」とピシャリと言われました。
キャンプやオフの教育リーグでも、休日がいつかを言わない。もちろん、休みはありますが、あえて「いつが休みか」を言わないのです。「一軍が休んでいる時こそ、二軍は練習すべし。でなければ、絶対に一軍選手は抜けない」というのが森脇さんの考えです。
休日も「遊びに行くのはいいけど、ひと汗流してから行きなさい」という方針。最初は文句タラタラだった二軍選手も、