新庄剛志さんは脱いだら「ムキムキ」ですごかったが、トレーニング姿を見たことない
ファンを盛り上げるためならなんでもやる。
99年の巨人戦で槙原寛己さんが投げた敬遠のボールをサヨナラ安打したシーンは有名だ。これも「敬遠の球は打たないだろうという常識をブチ破ってファンを喜ばせたかった」と胸を張っていた。
移動の際はいつもベルサーチの高級スーツを身にまとっていた。そんな選手、当時はいなかった。フィーバーによる追っかけの「新庄ギャル」の存在もクローズアップされた。
人気はあっても、チームは暗黒時代真っただ中。日本ハムの監督となった今でこそ、マスコミをうまく使っているが、当時は「負けたら新庄のせい」という取材攻勢に頭を悩ませていた。マスコミ嫌いになり、ほとんど取材を受けていなかった。関西のスポーツマスコミは、チームが勝てば選手のプライベートにどんどん踏み込んでくる。逆に負けが込むと、手のひらを返したかのように叩いてくる。福岡出身の新庄さんは、そんな関西マスコミと距離を置いていた。
2022年に日本ハムの監督に就任。大きな話題を集める一方で、SNSなどでは批判も多かったそうだ。この時、新庄監督は「アンチって結構増やしたら話題になる。アンチこそがボロクソ言うじゃないですか。それがトレンドに上がってくる。いいことを上げたって、話題にはならない。僕はそれを利用しています」とコメントしていた。昔とは変わったが、どんな批判にも動じないメンタルは、阪神の選手時代に培ったものかもしれない。集大成になるであろう4年目の今季は、どんな采配を見せてくれるだろうか。