明暗分けたメジャーの最新評価…ヤクルト村上宗隆「暴落」、巨人岡本和真は「うなぎ上り」
岡本は昨季、27本塁打に終わり、シーズン30本塁打以上の記録が6年で途切れたものの、過去に3度の本塁打王を獲得。大きな故障もなく、一塁、三塁でゴールデングラブ賞を獲得した守備にも定評がある。
「岡本は昨季の直球打率が3割を切り、村上と同様、直球への対応力が懸念されている。しかし、今季のカブスとのオープン戦で、パレンシアの156キロを弾き返して左中間を破った適時二塁打は、打球速度180キロ、スイング速度133キロをマーク。これは、大谷翔平が今季、ロッキーズのセンザテラの157キロ直球を本塁打した打球速度と同じです。そもそも岡本はチーム打撃に徹し、逆方向へ進塁打を打つこともある。データ上はパワーヒッターとしての評価は低くなりがち。それだけに、カブス戦で記録した驚異的な打球速度、スイング速度が、メジャー球団に大きなインパクトを与えた可能性はある」(米特派員のひとり)
メジャーに詳しいスポーツライターの友成那智氏は、「岡本は今年の成績次第で、さらに評価が上がるでしょう」と、こう続ける。
「三塁のマンシーが不振に悩むドジャース、菊池雄星に続いて日本人選手が欲しいエンゼルスに加え、カブスも大卒ルーキーの三塁手・ショウ次第で、岡本に触手を伸ばすかもしれません。中でもカブスは守備力重視の布陣を敷いている。村上より岡本の方がフィットしそうです」