巨人元ドラ2投手は別名「ロレックスハンター」…ガサ入れで酒400本“収集”発覚の仰天
高校生で日本代表入りし、1996年のアトランタ五輪で銀メダルを獲得した球界のエリートは、クレプトマニア(窃盗症)だったのか。
今年1月、秋田市内の量販店でシャンパン11本(約8万1620円相当)を盗んだとして逮捕、起訴されたプロ野球元巨人の投手で無職の小野仁容疑者(45)が7日、窃盗の疑いで秋田中央署に再逮捕された。
昨年12月22日、小野容疑者は千葉市内の量販店に陳列してあったウイスキー8本(約5万4000円相当)を盗んだ疑い。捜査員が横浜市にある小野容疑者の自宅をガサ入れすると、ウイスキーやシャンパン、日本酒など約400本が見つかった。
「1LDKの狭いアパートの一室に、余市に知多、シーバスリーガルなどの高級ウイスキーやシャンパンが箱に入ったり、無包装のまま無造作に置かれていた。酒飲みの家をガサすれば空き瓶がゴロゴロ出てくるものだが、400本はすべて未開封。『この酒はどうしたんだ』と本人を問い詰めたところ、盗んだことを認めた。秋田や千葉以外でも犯行を重ねていたようだ」(捜査事情通)
秋田経法大付高時代に小野容疑者は「みちのくのドクターK」と呼ばれ、超高校級の逸材として将来を嘱望された。95年には秋田市初のスポーツ栄誉章を受章。日本石油を経て、96年、ドラフト2位(逆指名)で巨人に入団したが、2002年オフに近鉄にトレードされ、03年に戦力外通告を受けた。プロ生活7年で通算3勝。二軍では首脳陣が舌を巻くほどの好投を見せるが、一軍に昇格するとサッパリという「ブルペンエース」だった。
「結果が出せなかった原因はイップスです。1イニング8四死球を出したこともあった。04年には海を渡り、ツインズのキャンプに参加したが、メジャーには上がれなかった。引退後は横浜市内の市場でターレーに乗って魚を運んだり、佐川急便や清掃業、パン屋や焼き鳥屋で働き、キャバクラの黒服をした時期もあった。17年には元プロ野球選手の紹介でヘルスケア機器メーカーに就職。元アスリートのセカンドキャリアの支援を行うなど、ようやく安定した生活を送っていたが、昨年秋には、その会社も辞めてしまった」(プロ野球担当記者)
2003年に春季キャンプ中の小野容疑者を直撃すると…
小野容疑者が巨人に在籍していた頃、球場のロッカーで選手の高級腕時計がなくなることがしばしばあった。
結局、犯人は不明だが、小野容疑者に疑いの目が向けられ、選手仲間から「ロレックスハンター」と呼ばれていた。
日刊ゲンダイは03年、近鉄の春季キャンプに参加していた小野容疑者を直撃。「一部で巨人内部で起きた盗難事件に関わっているとウワサされたが……」と聞くと、本人は「ああ、全然、関係ない。まったく関係ないんじゃないですか、ああいうのは。関係ないですよ」と答えていた。
いつ頃、「病」は発症したのだろうか。