「東京最後の異界 鶯谷」本橋信宏氏

公開日: 更新日:

■デリヘルの聖地では人妻系が人気

 鶯谷では今、人妻デリヘルが活況を呈しているという。
「男たちは、人生経験があってムッチリした包容力のある女性を好むものなんですよね。それと、人妻デリヘルで働く女性たちは、私生活ではPTAをやっているような、きちんとしたいいとこの奥さんが多い。そういう落差があることで、彼女たちも“私がこんな破廉恥なことを……”と余計に発情するようです」

 鶯谷は、しょうしゃな民家とラブホテルとが混在しているところも面白い。
「正岡子規の終焉(しゅうえん)の住まいである『子規庵』や、初代林家三平が住んでいた邸宅があるのもこの地で、周囲は完全なるラブホテル街です。まだ鶯谷に足を踏み入れたことがないなら、まずは散策から始めてそのユニークさを体感し、それからデリヘル嬢と遊んでみるのもいいかもしれませんね」
(宝島社 1429円)

◇もとはし・のぶひろ 1956年埼玉県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。ノンフィクション、小説、エッセーと幅広く活躍。著書に、自伝的小説「裏本時代」「AV時代」、45件の事件に迫る「戦後重大事件プロファイリング」、潜入ルポの傑作「やってみたら、こうだった」シリーズなど多数。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇