「食べる量が少ないのに太るのはなぜか」香川靖雄著
ドカ食いはしていないのに太ってしまう。そんな人は「食べる量」ではなく、「食べる時間」に問題があると人体栄養学の専門家である著者は言う。
まず、ダイエットのつもりで朝食を抜いている人は、心臓や肝臓などの細胞にある末梢時計遺伝子の働きが悪くなり、日中の代謝が低下して逆に太りやすくなる。また、睡眠に備えて副交感神経が優位になり、エネルギー消費が抑えられる夜8時以降に食事を取る人は、それ以前に夕食を済ませている人と同じ量を食べても太るという。
夕食が8時以降になる場合は、6時ごろにおにぎり1個でも食べておく“分食”をするとよい。8時以降の食事で血糖値が急上昇するのを防ぐので分食しないときよりも太りにくくなる。
(幻冬舎 780円+税)