「ロシア転覆、中国破綻、隆盛日本」長谷川慶太郎著
シリア情勢で米欧を相手に駆け引きするロシア。しかし保守派経済評論家である著者はロシア崩壊は「目前」という。今年末にはプーチン辞任、ロシアの外貨準備高も底を突いて貿易決済不能になるとまで見るのだ。そのロシアを後追いするのが中国。鳴り物入りで発足させたAIIBは失敗。中国経済にはデフォルト(債務不履行)の嵐が吹き荒れる。そんな中で日本経済だけは安倍首相のトップセールスで独り勝ち。韓国も大きく引き離され、近代国家であること自体をやめる可能性も高い、という。
手放しの日本礼賛楽観論。(実業之日本社 1500円+税)