老後を考える本特集

公開日: 更新日:

「『貧乏老後』に泣く人、『安心老後』で笑う人」横山光昭著

 日本人の平均寿命は男女とも80歳以上。60歳定年で仕事をやめたあと、20年以上の時間があるわけだ。老後資金を準備したつもりでも、孫の教育費をねだられたり、銀行や証券会社などプロの顔をして忍び寄る勧誘によって退職金を使ってしまったり、老後資金が目減りしてしまうケースも多い。

 そうならないための処方箋を本書は紹介する。まず50代の人は、月に1万円貯金。10年で120万円の蓄えが将来を助ける。しかも家計の規模縮小によって、支出抑制のトレーニングにもなる。60代の人には、マイカーを手放す、保険や食費の見直しとともに、少しでもお金を稼ぐことを提案する。

 かつては60歳でもらえた公的年金は65歳からになり、今後は68歳、70歳と遅くなる可能性もある。

 企業年金がある人なら、一括でもらうか年金形式か悩む余地があるが、自営業の国民年金はそもそも年金額が低い。要は「なるべく貯蓄を減らさないように働き続ける」に尽きるようだ。(PHP研究所 640円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カブス鈴木誠也が電撃移籍秒読みか…《条件付きで了承するのでは》と関係者

  2. 2

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  3. 3

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

  4. 4

    薬物疑惑浮上の広末涼子は“過剰摂取”だったのか…危なっかしい言動と錯乱状態のトリガー

  5. 5

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  1. 6

    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

  2. 7

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  3. 8

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育

  4. 9

    松田聖子は雑誌記事数32年間1位…誰にも負けない話題性と、揺るがぬトップの理由

  5. 10

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ