「世界はこのままイスラーム化するのか」島田裕巳、中田考著
ある研究所の推計によると、世界のイスラム総人口は、15年後に現在の約16億人から22億人近くに急増し、世界人口の26.4%を占めるまでになるという。日本も、移民の受け入れが始まれば、イスラム化は免れない。本書は、宗教学者の島田氏と、イスラム教徒でありイスラム研究者でもある中田氏が、世界の中で存在感を増すイスラムについて語り合った対談集。
ユダヤ教からキリスト教が生まれ、2つの宗教の影響を受けてイスラム教が成立したという従来の日本人の見識は間違っていると、成り立ちなどの基本から解説。さらにイスラム原理主義の源流ともいえる法学者イブン・タイミーヤから税金制度まで。彼らの教えや行動原理を学ぶ。
(幻冬舎 780円+税)