【ヒラリーと大統領選】ここにきて対抗馬サンダースに押され気味のヒラリー。一体、彼女に何があった?
「なぜヒラリー・クリントンを大統領にしないのか?」佐藤則男著
滞米生活40年に及ぶコンサルタントの著者。書名を見るとヒラリーびいきのようだが、中身はヒラリーへの違和感を同じ団塊世代の男として表明した政治評論。その理由は機を見るに敏なヒラリーの野心家ぶりへの反感。弁護士としては有能だが「政治家としては、冷たくて賢すぎるし、エリートでありすぎる」。
著者が推すのはヒスパニック系若手のマルコ・ルビオと元ヒューレット・パッカードCEOのカーリー・フィオリーナのコンビ。これなら共和党の「ドリームチーム」になり、ヒラリーを脅かせるという。アメリカ通を自任する日本人ビジネスマンは共和党シンパが多いが、著者もその典型的なひとり。(講談社 880円+税)