連載<14> 不条理さに翔馬は唇を噛み締めた
その後も担当売店を回ったが、むしゃくしゃした思いは消えなかった。午後三時に最後の店の売り上げを確認した頃には、会社に戻る気がなくなっていた。
子供の頃から勉強でもスポーツでも負けなかった。親や先生から頼られることはあっても、叱られたことなどなかった。
――翼は心…
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